我が家の長男は、4年間モンテッソーリ子どもの家に通いました。
通った経験から、今感じるモンテッソーリ教育のデメリットや後悔について書いてみます。

長男が通っていたのは、幼稚園ではありません。
モンテッソーリ子どもの家です。
これは、少しモンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園の話ではありません。
モンテッソーリ教育を専門に行う子どもの家の話ですので、そこは違うものだと考えてください。
モンテッソーリ教育のデメリットや後悔があるのか考えた


モンテッソーリ教育のデメリットは子どもにとってのデメリットと親にとってのデメリットで分けて書きます。
子どもにとってのデメリット
与えられる教育に慣れていない
幼児期をモンテソーリ子どもの家で過ごした長男は、小学校に上がった際に時間で区切られて決められた行動をしなければいけないことに戸惑い、ストレスに感じた様子でした。
子どもの家では、自分の興味があるお仕事をしていくという、やりたいことを自分で決められました。
しかし、小学校では時間割があって、国と先生が教えることを決めるというのが日本の義務教育ですね。
私は、この日本の義務教育で育ってきたので、全く疑問に思うこともありませんでしたが、
モンテッソーリ教育に出会い、長男を通わせることで幼少期の教育は子どもが自発的に学びたいと思う気持ちを大切にして、それに合った課題を与えていくことが教育なんだと感じました。
音や人数の多さなど刺激の多い環境に慣れていない
子どもの家では、子どもたちがお仕事に集中できるように環境が整えられてあります。
しかし、公立の小学校では1クラスの人数も多く、雑音が多い中で学ばなければなりません。
子どもにとってとてもストレスで体力を消耗することがわかりました。
通い始めた頃は、学校から帰ってくるととても疲れた様子でした。
一般的な幼稚園で習う縄跳びや鍵盤ハーモニカができない
子どもの家でも、音楽の時間があったり、縄跳びも使用したりしますが、強制的に教えるということはないので、一般的な幼稚園に通っているとできることが、小学校に入ってできない場面が見受けられます。
我が家の長男も、小学校に入ってから縄跳びができなくて困っていました。
しかし、自分で父親に相談し、父親に教わったので今では周りの人と同じくらいできる様になりました。
親にとってのデメリット
係などの手伝いの多さ
子どもの家は、通わせている家庭数が少ないため、係などの当番は多くなります。
コロナ禍で行事が減ったものの、人の前で自分の意見や考え・挨拶をする場面があります。
子どもたちにも、自分の意見を発表する場面を日頃から多く持っているため、親にもそういった場面を意図的に作っています。



現在の子どもの家は、人数が多く送迎まで行ってくれる園もある様です。
ですので、あくまで私の経験でのデメリットです。
送迎・お弁当の負担
うちが通っていた子どもの家では、人数が少ないため送迎バスはありませんでした。
そして、子どもの家は数が多くないので、自宅から遠い場合も多いと思います。
片道30分、それが往復なので1日2時間が送迎で終わります。。。
私はこれが一番大変でした。



自分が選んだことだとはいえ、7年間続くとこたえます…
お弁当も毎日あります。
私は、あまり凝ったものは作りませんが、子どもが成長に合わせて食べやすいように工夫しました。
2歳児クラスの時は、ご飯は小さく丸めて、一口で入れられるようにしました。
プチトマトも半分に切ったり、喉に詰まらせないように大きさには注意していました。
少し大きくなったら、箸で掴みやすいおかずを入れました。
シュウマイや卵焼きが定番です。
箸が少し上手になったら、ご飯も普通に詰めて、箸で食べてもらいます。
ご飯はぎゅっと詰めると食べる時には冷めて箸で掴むのに力が必要になってしまいます。
そのため、なるべくフワッと詰めていました。
箸の練習のためには、枝豆や大豆など少し難しいものもわざと入れました。
特に長男は、食べる量も少なく、遅かったため、先生と相談しながらどうすれば時間内に食べられるか試行錯誤していました。



はっきり言って慣れるまでは大変でした。
でも、子どものためなら頑張れます!
モンテッソーリ教育で幼少期を過ごした、長男の小学校での様子


大人の社会の中で生きていくにはとても大切なことではありますが、みんなと同じことを同じタイミングでやるということに対して、いくらか窮屈な想いを感じることがあったようです。
休み時間には、みんなと遊ばず自由帳に絵を描いて過ごすこともあるようです。



私は、やらなきゃいけないことをきちんとやっていれば、あとはみんなと同じことをしなくてもいいんだよと伝えています。
自分の好きなことを好きなだけ追求するためには、学校以外にもうひとつのチャンネルを持つことが必要になっています。
どんな環境であってもそこからなにかを学び、長男が自分らしく生きていけるようにサポートしていきたいと思っています



長男は習い事で通っている造形教室がお気に入りで、そこで作品を作ることがストレス発散になっているようです。
モンテッソーリ教育で後悔しないために、理解しておいた方が良い点
モンテッソーリ教育の基本は家庭にあるということです。
モンテッソーリ教育の園に入れば、それで非認知能力が身につくというものではありません。
両親が子どもの能力を引き出し、高めていく手伝いを園がしてくれるということです。
もちろん教育相談も丁寧にしてくれますし、対応に困ったときはすぐに先生とお話しできる環境があります。
今も問題点や困っていることを先生と共有して、一緒にその問題点を乗り越える方法を考えてくれます。



私は困ったことがあればすぐに相談しています。
解決方法を一緒に考えてくださるので、とても安心できます。
これらの本を読んでみると少し考え方がわかると思います。
その上で、ぜひお近くのモンテッソーリ教育の場面を実際にみてください。
子どもをその環境においてみると、お仕事を楽しむ姿を見て、スッと「これだ!」と思えるかもしれません。



我が家も5つほど幼稚園を見に行きました。
でも、子どもの家では長男の目の輝きが違ったため、こちらに決めました。


まとめ
最後に、我が家はモンテッソーリ教育を選んだことに後悔はありません。
モンテッソーリ子どもの家は、普通の幼稚園と同様に日常の生活動作を身に付ける場になるだけではなく、ひとつの物事を追求するような気質の子どもには、その世界を広げる手助けをしてくれる場所にもなります。
その特色や少人数制運営のために、小学校へ入ったときにとまどいを感じることもありそうですが、縦割りの社会の中で、自分で見つけてきた課題を解決することを繰り返して、自立心や自己肯定感、共感力といった非認知能力を養っていけるようです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。